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4/19縄文倶楽部13 縄文遠足

桜のまだのこる井戸尻にて、3回目となる大人の縄文遠足を開催しました。



昨今の米騒動から、私たちは穀物をどのように食べてきたか。

その原点を探るべく、縄文農耕論を唱えた井戸尻遺跡へ。


クロキビ、タカキビで試行錯誤しながら、食べられる状態へともっていく。




縄文人って1食しか食べていなかったんじゃないか。


このメンバーで村を作ったらとてもいい村になりそう。


そんな感想が生まれた。


今回の最年少、小学一年生からは、


おいしかった!ぜんぶ!


と全力の感想。




おいしいものを作る、ただその1点に向かって終日みんなで力をあわせる。







当たり前にある食。

ありがたさが薄れてしまった食。


しかし、これはとっても、有難いもの。


みんなのために、山菜を集めようと必死になったそのとき、私自身も、有難い、を実感。


そして、そこには、どうか見つかっておくれという祈りも生まれる。







火起こしから全ては始まる。

2チームに分かれて。



鹿を黒曜石で捌く。



能登からワカメ、岩海苔、高知から宝貝。

山の縄文人へ海の縄文人からの採集物を。


そうして、貝をゆでた汁で、鹿の骨の出汁をとる。


鹿の骨が土器に入らず、力づくで割った男性。その瞬間にみんなから称賛の拍手。


きっと、こうやって村での地位ができあがっていったのかも。





そこに、山菜を入れていく。

 


海と山の、体に沁み込む本当においしいスープとなった。


そして、土器の底から出てきたほろほろになったヤマノイモ。

これもまた最高においしかった。




おいしいって、なんだろうか。

調味料は、塩だけ。




やっと来た、春。それは、ものすごい喜びだったのではないか。

厳しい寒さをどう乗り越えたのだろうか。


館内には、炭化した栗の展示。

きっと、冬に向けての大切な保存食だったに違いない。




大切に、大切に。


食べ物は、本当に大切。




今回も、あっという間に。

終始笑いの絶えない時間。




ありがとうございました。また秋に。

2025.4.19


協力 井戸尻考古館

写真 makiko obuchi


 
 
 

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