4/19縄文倶楽部13 縄文遠足
- naomikami
- 5月1日
- 読了時間: 2分
桜のまだのこる井戸尻にて、3回目となる大人の縄文遠足を開催しました。

昨今の米騒動から、私たちは穀物をどのように食べてきたか。
その原点を探るべく、縄文農耕論を唱えた井戸尻遺跡へ。
クロキビ、タカキビで試行錯誤しながら、食べられる状態へともっていく。


縄文人って1食しか食べていなかったんじゃないか。
このメンバーで村を作ったらとてもいい村になりそう。
そんな感想が生まれた。
今回の最年少、小学一年生からは、
おいしかった!ぜんぶ!
と全力の感想。
おいしいものを作る、ただその1点に向かって終日みんなで力をあわせる。
当たり前にある食。
ありがたさが薄れてしまった食。
しかし、これはとっても、有難いもの。
みんなのために、山菜を集めようと必死になったそのとき、私自身も、有難い、を実感。
そして、そこには、どうか見つかっておくれという祈りも生まれる。

火起こしから全ては始まる。
2チームに分かれて。
鹿を黒曜石で捌く。
能登からワカメ、岩海苔、高知から宝貝。
山の縄文人へ海の縄文人からの採集物を。
そうして、貝をゆでた汁で、鹿の骨の出汁をとる。
鹿の骨が土器に入らず、力づくで割った男性。その瞬間にみんなから称賛の拍手。
きっと、こうやって村での地位ができあがっていったのかも。



そこに、山菜を入れていく。
海と山の、体に沁み込む本当においしいスープとなった。

そして、土器の底から出てきたほろほろになったヤマノイモ。
これもまた最高においしかった。
おいしいって、なんだろうか。
調味料は、塩だけ。
やっと来た、春。それは、ものすごい喜びだったのではないか。
厳しい寒さをどう乗り越えたのだろうか。
館内には、炭化した栗の展示。
きっと、冬に向けての大切な保存食だったに違いない。
大切に、大切に。
食べ物は、本当に大切。
今回も、あっという間に。
終始笑いの絶えない時間。


ありがとうございました。また秋に。
2025.4.19
協力 井戸尻考古館
写真 makiko obuchi
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