第3期おいしいってなんだ?
- naomikami
- 8月20日
- 読了時間: 5分
3期目となる、「おいしいってなんだ?2025」講座募集開始!
初回9/13は、私が先生をします👩🏫
私は常に、みなさんに問いたいのです。
“自信を持って、腹の底から「おいしい」と言えますか?”
世の中にはおいしいと言われるものが溢れています。メディアや商品、キャッチコピーにレビュー、そしてつい口から出る、「おいしい」。
しかし、何をもって、私たちはおいしいと言うのでしょう。
そして、その「おいしい」に、だいぶ振り回されている。
前にも書いたけれど、どうしてもお腹が空いて、コンビニでおにぎりを手に取ろうにも、お弁当を見ようにも、何やら色々入っているものばかり。
梅干しおにぎりに、梅干し、米、塩、海苔のほかに、
なにもいらないでしょう?と言いたくなる。

しかし、腹の虫がさわぐと、そんな自分も判断が狂うというもの。
そして、あぁ、食べてしまったと舌にのこるへんな味。けれどどうして、そんなものが売り場を占めているのか。
胡桃といえば信州とうたいながら、そのやまぐるみは中国産。
福井は鯖寿司ですとうたいながら、鯖はノルウェー産。
な、なぜそうなるの笑
そして、手を替え品を替え、新商品合戦は止まることを知らず。
完全栄養食とは名ばかりと、思うのは少数派なのか。
テレビのコメンテーターは、毎朝をそれで済ませて、夜もキッチンも使わないインスタントサラリーマンに、共感している姿勢をとる。
栄養バランスよく食べなさい。
とは、栄養士時代に口がすっぱくなるほど言ってきたけれど、でも、栄養バランスを調えるといって、季節ではないアスパラをお弁当に入れるのは、やっぱりトンチンカン。
計算だけで数字を合わせても、露地栽培と水耕栽培、旬かどうか、育てる土地など、それらが、同じ栄養成分値を示す、訳はないのだ。
それを考えたら、計算から教えるよりも、本物を味わうところから。
体が喜ぶおいしい、には理由がちゃんとある。
栄養士の学校でも、いつか教える機会があったらと、願っているのは私の小さな野望。堆肥の違う人参を食べ比べたあの衝撃は、私は今も覚えている。
食だけではなくて、私たちは知らぬうちに、
体の感覚よりも、情報に重きを置くようになってしまった。
ということすら、飛び出してはじめて見えてきたことで、
流れゆく忙しい毎日に、何がおかしいの?と思う人の方が多いのだこの世の中。
何言ってんの?それが、当たり前だよ。
というところに、風穴をあけたい。
だって、それが行き着いた先が、今の食糧事情を生み出しているから。
炊き出しで感じたモヤモヤもそうだけど、どうも、食に関しての地位が、低い。
米騒動も然り。
生きるために本当に必要なものは何か。
それは、能登の震災支援でひしひしと感じてきた。
地位が低くなっているのは、食だけではありませんね。
地球環境も然り。教育も然り。文化も伝統も然り。
米が足りないと騒ぎ、恵方巻きを捨てている。そんなヘンテコ社会に、喝。
いつから、そうなってしまったのか。
だから、
“思考することを、どうか辞めないで”、
と声を大にして言いたいのです。
ますますAIなどの台頭で、思考することを辞めやすい世界になっているけれど、
それは、裏を返せば、とても操られやすい世界が近づいているとも、言える。
命名、鵜呑み社会。
だから私は、この授業を続けています。
足元をすくわれないように、自分も、あなたも。
これは、食を通した本物の目を養う思考力のトレーニングです。
そして、同じ未来を描く人たちと、食の未来を作っていきたいです。
おいしいの的確な選択ができるようになる人が増えれば、世の中は確実に良くなっていくと、私は信じています。
社会を変えるのは、誰でもない、わたしたちなのですから。
そのための学びを詰め込んで、ほか6個の授業も素敵な方々と組んでいます。
お楽しみに。通しで学びが深まる構成になっています。
例年、授業を受けた人は仕事を変えたり、移住したり、思い切って次に舵を切る人が多いです。そして、遠く離れていても、仲間がいるようで、心強いのは、私の方かもしれません。先日の集まりも楽しかった!
この講座は全講座を通して、
“おいしいの解像度を上げ、どんなときにも流されず、時代を客観視する目を身につけます。”
・食の仕事をしている方、したい方、
・生きた言葉を発信したい方、
・流されない自分でありたい方、
・教育の仕事をしている方、したい方、
・地方創生の仕事をしている方、
・私と一緒に何かを企みたい方、などなど、
ご一緒しましょう。
電源が消えたらおしまいなデジタルよりも、
揺るぎないものは手触りのある世界であり、顔の見える関係から。
詳細、申し込みは、noteにアップしていきます。
事務局は、本のある居場所づくりをしている鈴木さんと、私。
お手伝い枠もアリ。
希望あれば、学校や職場へも出張いたしますよ。
それでは、学び舎の扉を開けて、お待ちしています✌️初回の締め切り9/8
第2回はオンライン。
9/17は、神戸大学名誉教授の保田先生をお迎えします。

このインタビューしている先は、天国にいる、まさよさん。
いつも私の背中を押してくれた太陽のような人。
わたしも、誰かの背中を押せますように。
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