食べる読書会 モチモチの木

「モチモチの木、知っている人?」
全員が、手を挙げる。
「栃の実見たことある人?」
しーん。
「栃餅食べたことある人?」
ふたり。

小学三年生の国語で習った、モチモチの木。
しかしそれが、栃の木であることを知る人は、いったいどれくらいなのだろう。
日帰り長野。栃の実を拾い、恵比寿へと、持ち帰る。
つやつやの栃の実に、大人も子供も興味津々。
囲炉裏を囲み、朗読し、ぱちぱちと、餅を焼く。
今回は、小谷のつちのいえの栃餅だ。
去年、あやかさんからアク抜きを教えていただいた。
一緒に焼いたは、諏訪湖沿いの降幡もち屋のまめもちだ。
(ここの大福が大好物。)
あ!灰に入っちゃった!
大丈夫ですよ、はたけばいいんです。
はしに餅がひっついた!
素手でひっくり返せばいいんです。
自在鉤にはあんこの入った鍋を吊るし。

モチモチの木の、本の名前は覚えていても、
その内容は覚えていない人も多いだろう。
改めて読み、これはまさに、今私が見ている世界であった。
山の民の暮らし。猟師のじさま、そこにある、山の神様の存在に。
ものすごい解像度で迫ってきた。
どんなに弱虫まめ太でも、大切な人を守りたい時に、
人は勇気を出して立ち向かえる。やさしさは、つよさである。
マメとは長野や東北では、元気という意味だ。古民家七代の永子ちゃんと、豆餅作りをしたときに、
教えてもらったのだった。
なぜ主人公がマメ太という名前なのか。弱虫まめ太。
だからこそ、そこにまめとつけたのかなと思いながら。
大人のための副読本は、栃と餅。私にとってのバイブルです。
山に入る時のは虎魚を持って。
絵本も、改めて大人になって読むといいものです。発見が、いっぱいです。
いつだって、人との出会いが私の知識を増やしてくれる。
ものすごい、解像度で読めたのもそのおかげ。みなさんいつも、ありがとう。

栃餅食べてみたいので申し込みました。
そんな親御さんが多くて嬉しく。
質問タイムも、こどもよりも親の方が食い入るように話はとまらず。
そして、いろんな人の栃餅を、紹介していきたいなと思いました。
食べる読書会、「モチモチの木」と、前回は、「なめとこ山の熊」でした。
共催したい方、ぜひ声をかけてくださいね。
実は密かな夢だった、朗読と、囲炉裏端を囲んでの対話の場。
どちらも同時に叶えられた、嬉しい嬉しい時間でした。
場を用意いただいた奈緒さん、景丘の家のみなさん、ありがとうございました。
「生でも食べてみたい。」
「ほんと?にがいぞー」
おっかなびっくり、全員味見。

「にがーい!」
それもまた、良き学び。
それを、なんとかして、食べられるようにしてきた先人たちの知恵に、脱帽です。
苦いひと切れ、お父さんにお土産に持って帰るそうでした笑



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