NHKworld出演
- naomikami
- 4 日前
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English below.
井戸尻考古館の小松館長とNHKworld 「Trails to Oishii Tokyo」に出演しました。
テーマは胡桃。ぜひご覧ください。

おいしいってなんだ?という人生のテーマと、縄文倶楽部と、まさにどちらも合わさったような、2025年のとっても嬉しいお仕事でした。
縄文時代、クルミは私たちにとって大切な食料の一つでした。
しかし、今は日本ではスーパー、コンビニ、居酒屋のミックスナッツといい、オーガニックの食品店ですら、ほとんどがアメリカ(95%以上)やチリ、中国からの輸入です。
撮影前に各地のお店を見て回りましたが、見事にクルミの99%が輸入物でした。長野の道の駅でさえ、むき鬼胡桃は中国産、胡桃だれの胡桃もアメリカ産。
いやはや、これは本当に疑問なのです。
足元をもっと見てみてと言いたい。
自分で採集できますよと。ぼろぼろ落ちています。 この鬼胡桃もまた、小松さんが採集したもの。
採集活動は、生きていく上で何が大切か、改めて思い出させてくれます。
私たちは「買う」という行為に頼りすぎていて、できることなら、そこから解放されたい。というのがこの都会生まれのわたくし。
自然は私たちのすぐそばにあるということに、もっと気づいてほしい。最近は、都会人だけでなく、自然のそばにいる人も、それを忘れているような気がします。
これ生えていますか?これ見つけましたよ!というような話をしても、え?そんなのあった?といった具合に。
この現代で生きていくためにはお金は無視できませんが、しかし、本当に頼るべきは自然という資本です。
そして、自然を大切にすれば、自然は私たちに多くのものを与えてくれる。ということを、私たちは長い間、忘れている気がします。
旅する料理人をしている中で、たどり着いた疑問。
おいしいってなんだ?を突き詰めていたら、食の根源に興味を持ちました。
わたしたち人間は、何をどのように食べてきたのか?
そして、民俗学の宮本常一氏の本から入り、井戸尻に出会ったことにより、一気に縄文へとダイブしたわけです。
そして自分たちの手足を使い、あるものを生かし生きてきた縄文人たちが、どのように土地をケアし、食料を得るために狩猟や採集、そして栽培を行っていたのか。
これが気になってしょうがない。
だから、もっとそこに近づきたくて、もっと、土に近づきたいのです。
縄文まで遡らずとも、ついこの100年足らずで、私たちの自然観は大いに変わってしまった。
私は日本の都市部で育ったので、自然とのつながりを体感することなく育ちました。
私の野生化が著しいのはたった4、5年のこと笑
だからこそ、この鬼胡桃や、猿梨、きのこ、山葡萄といった古くから食べられているものたちが、こんな私が再び自然とつながるための鍵なのかもと思ったのです。
それは、きっと、みなさんにとっても。
だからこそ、縄文文化に夢中なのです。
こうして、私の縄文への扉を開いてくれた、井戸尻考古館の館長である小松さんとお仕事ができることは、本当に本当に嬉しいです!
吉田夕日さん、ケイリーンさん、スタッフのみなさん、この度はありがとうございました!
きのこは学芸員の平澤さん採集。
ケイリーンさんの鬼胡桃のむきっぷりは見事でした。
番組中のプロフィール写真は小渕真紀子さん。
吉田さんは「1%の風景」というお産の映画の監督でもあります。
In ancient times, during the Jomon period, walnuts were one of important food for us.
But now, what’s happened in Japan?
Most of the walnuts we can buy at supermarkets, convenience stores ,izakayas and even organic grocery shops are imported from the United States or Canada.
I look around stores before shooting and found that 99% products of walnuts are imported.
Why?I’m really curious.
I want to tell you look under your feet.
I can forage it. Native walnut trees are here in Nagano where I live now.
It reminds me what is important to live.
We relay too much on the act of “Buying”.
I want to be free from that.
Couldn’t we see? Nature is just around us.
We rely on money. But what we truly need to rely on is nature.
If you take care of them, they will give us a lot.
But we’ve forgotten that for a long time.
I’m chasing native Japanese food. I want to know what people have eaten in Japan since ancient times, and how people in the jomon period cared the land and foraged and hunted to get the food.
So I want to get closer to the land.
I grew up in city side of Japan and felt disconnected from nature. For me, native Japanese food is the key to reconnect the land of Mother Nature.
That’s why I’m so fascinated by Jomon culture.
I’m so happy to work with Komatsu-san the director of Idojiri archeological museum always!




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